確証はないらしい。同じ呼び名である事と、どことなく、歌風が似ているような気がするから程度の根拠らしい。
しかし、「万葉集」には、実に五人もの石川郎女と呼ばれる女性が
存在しており、やはり、大津・草壁皇子から歌を贈られた石川郎女と、
この石川郎女が同一人物だと確定する事は、困難なようです。
やはり、歌からだけの推測は、限界があるのでしよう。
「万葉集」巻第二巻 一〇八 吾を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくに成らましものを
意味 私を待つとてあなたがお濡れになったという山の雫に、
私はなりたいものです。
あなたを待っていたら、すっかり山の雫に濡れてしまったよという
やっぱり、宮廷の女官として世慣れた、そして小悪魔的な女性という